マリア先生3才の「英会話教室」 -5ページ目
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「マミ カミ スゥン」

マリアが幼稚園へ通い始めて2週間目、こんな言葉が出た。

アメリカの学校は9月に始まるところが多い。マリアの通う学校もそうだ。
まだ2才の生徒たちは、ママから離れること、たくさんのお友だちと過ごすこと、何もが生まれて初めてのことで、しばらくは幼稚園で泣いて過ごす子どもがたくさんいる。
その時先生はこう言って子どもたちをなぐさめる。

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Mommy is coming soon.

→ ミ ミ ゥン

訳: ママが来るからね。
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マリアはこれを泣いている人に対してかけてあげる言葉だと思っている。
呪文のように唱えているから、いまいち意味がわかっているのかいないのか。

「ウェーカーッ!」

さて、これは何と言ってるんでしょう?

マリアが学校へ通い始めて10日目ぐらいの頃。
教えてもいないこれまでに聞いたことのない言葉が出た。

「ウェーカーッ!パパ!」

うとうとと昼寝を始めたパパをゆすりながら、こう言ったのだ。
思わず「どこで覚えたの?」ってマリアに聞いてしまった。
「テレビでやってたのよ。」をマリアは答えた。
そうか、TVで見たそのシチュエーションと言葉をちゃんとリンクさせて覚えてるんだぁ。

そうこれは、

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「Wake up ! Papa!」

→ ウーッ!

訳: パパ!起きてよ~!
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ほんとうに相手を起こしたいなら、
「ウーッ!ーッ!」
と発音しましょう。

「ヘゥン ミー!」

さかのぼること1週間。

いつものようにいたずらし放題で、高いテーブルに上ったはいいけど、降りれなくなったマリア。
足元から降りようとして、テーブルからぶら下がる状態になり、ちゅうぶらりんになって、足をばたばたさせながら一言。

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Help me ! Help me !

→ ゥンミー!ゥンミー!

訳: 助けて~助けて~!
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これが純粋なお耳への聞こえ方なんだ!
そして、これこそ通じる発音なんだわ。

マミーは始めなんて言ってるのかわらなかった。正直なところ。
(もしもマミー流に「ヘルプミー!」と言っても、誰も助けてくれないかもしれません。。。(-_-;))

長い間、日本語の環境で生きているマミーは、英語の中に聞こえない発音があったり、うまく発音できない音があったりする。
スペルを知ってるだけに、余計な発音をしたりしちゃって、それゆえに通じない英語をしゃべってたりして。

バイリンガルの始まり始まり

NYへ来たのは、ちょうど1年前。1才6ヶ月の時。
それから1年、マリアはいよいよ現地の幼稚園に通うようになった。
そして、1ヶ月半がたった。幼稚園に通い始めることは、そう!バイリンガルへの道の始まりでもあった。

ホノルル生まれとはいえ、その後東京で育ち、特に英語教育を受けるわけでもなく、普通に日本の子どもたちが英語に接する程度に英語を与えられて育った。

NYへ来てからも、アメリカ人のお友だちがたくさんいるわけではないし、日本人のコミュニティの中にどっぷりだったし、両親の英語といったら。。。ここに書くにはお恥ずかしい程度で、マリアの日本語はみるみる成長したものの、英語はそんなに覚えなかった。

ただ子ども向きTVでは、英語にどっぷり漬かっていた。
なので、簡単な単語たとえば、動物の名前とかは言えないけど、頭ではわかっていた。
それでも、「Hello!」といい始めるまでどれだけの時間がかかったことか。。。

幼稚園は週に5日。午前中の3時間。
その間、英語漬けの生活になった。ママなら考えただけで胃が痛くなるような環境で、マリアは楽しく過ごしている。
そして、英語を自らしゃべり始めた!

マミーとしては、この1年の努力はなんだったんだろ~?と思うぐらいに、マリアの英語は成長して嬉しかったり、あと数ヶ月で追い越されるだろう。。。と自分の英語力にちょっと落ち込んでみたりしているのだけど、せっかくなら、マリア先生の発音や表現で、もう一度私も一から勉強しなおそう!!と思ったのだ。

楽しく!育児しながら!英語が上達する!?
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